コラム
【改正】月収65万円以上の「厚生年金上限額」引上げ
コラム2025.10.15
「月収75万円」の会社員を例に、負担額と“増える年金額”を試算
厚生年金保険標準報酬月額の上限が引き上げになります。
上限が引き上げになるということは、高額所得者及び事業主の社会保険料負担が増加するということです。
標準報酬月額は上限の65万円の人の月々の厚生年金保険料は65万円×年金保険料率9.15%=5万9475円(企業も同額を国に支払います)です。
これが標準報酬月額の上限が75万円として計算されるようになると、月々の厚生年金保険料は75万円×年金保険料率9.15%=6万8625円となります。
月々の厚生年金保険料負担を比較すると、9150円(年10万9800円)増加します。
当然将来受給できる年金額も増額され、上限引き上げで増加した標準報酬月額10万円×5.481/1000(給付乗率)×加入期間60ヶ月=年額約3万2886円(月額約2740円)
5年かけて32,886円
9,150円×60ヶ月=549,000円
549,000÷32,886=16.69・・・
つまり、支払った保険料の元を取るためには、約17年かかるということになります。
65歳から17年ということは。82歳
2024年の平均寿命は、男性: 81.09歳、女性: 87.13歳ですから、まぁ多くの人は元を取ることができるということにはなりますね。
上限引き上げは、下記の通り段階的に実施されます。
(現行:65万円)
2027年9月:68万円
2028年9月:71万円
2029年9月:75万円
https://news.yahoo.co.jp/articles/17b5578b1943785308c4e9be7bb8169536fbfb35?page=2
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