コラム
コロナ助成金でタワマン、新車…役人が告発するグレーな手口
コラム2023.04.18
雇用調整助成金(雇調金)の受給後にタワーマンションに引っ越したり、数千万円を持ち逃げしたりした経営者がいる ...と。
雇調金を使った「錬金術」の巧妙な手口とは ...
まず、コロナ下で休業して雇調金を受け取っている企業が、新たに従業員を雇う。
そして、新たに雇っても働かせず、すぐに休業させて助成金の対象とする。
雇調金は休業した従業員に支払う休業手当を補塡する助成金で、1人当たりの日額上限はこれまでの約8000円からコロナ下で1万5000円に引き上げられました。
国から企業に支払われる日額はその企業の前年度の賃金総額を基に決められ、正社員・非正規すべて含めて算定され、国から支給される助成額と休業手当に差額が生じる場合は多々あります。
新たに雇い入れる従業員は非正規の低額な賃金で雇入れると、その差額はかなりの額になるでしょう。
雇調金を受ける企業は事業が縮小しているので、新たな働き手の確保は通常必要ないはず。
それを新たに多くの従業員を雇い入れて、すぐに休業させて助成金と休業手当の差額を懐に入れる。
これを不正受給と認定できるかどうか?
確かに雇い入れる必要のない従業員を新たに雇い入れるというのは問題がありますが、それを不正と決めつけるのも難しいかもしれません。
限りなくブラックに近いグレーということ ...か?
果たして、当局がどこまで踏み込んだ不正の認定を行うことができるでしょうか?
https://mainichi.jp/articles/20230417/k00/00m/040/035000c
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