コラム
「最低賃金1000円以上」25年度にも…政府方針、消費活性化図る
コラム2022.06.03
政府は、2025年度にも最低賃金を全国平均で1時間あたり1000円以上を目指す方針を示しました。
「新しい資本主義の実行計画」の工程表に盛り込む予定です。
現在の最低賃金の全国平均額は930円
東京都(1041円)と神奈川県(1040円)が1000円を超えますが、最も低い高知県と沖縄県は820円で、多くは800円台に留まっています。
「全国平均1000円以上」というと、3年間で現在よりも平均1時間あたり70円UP、1年平均23.3円UPですから、十分実現可能な目標でしょう。
最低賃金の引き上げ額は毎年、労使代表と有識者がメンバーとなる中央最低賃金審議会で決められます。
中小企業の一部には経営負担の増加につながるとして反対する向きもありますが、消費の活性化やコロナ禍からの景気回復にも寄与するものです。
政府は、賃上げをした企業への補助金の拡充も検討しているとのこと。
また、工程表ではこのほか、副業・兼業をより促すため、政府のガイドライン(指針)を今年7月に改定する方針も示しています。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220601-OYT1T50316/#:~:text