コラム
異次元の少子化対策たたき台 その財源は?
コラム2023.04.07
「異次元の少子化対策のたたき台」が発表されましたが、果たして実効性のあるものになるのかどうか?
思いつくままに少子化対策を羅列しただけという感が否めません。
・児童手当の拡充(高校卒業までの支給延長、所得制限撤廃、多子世帯への給付額見直し)
・住宅支援(子育て世帯の公営住宅への優先入居、住宅ローン金利軽減)
・高等教育費の軽減(授業料減免、給付型奨学金の拡大、授業料後払い制度)
・こども誰でも通園制度
・育児休業給付金の給付率引き上げ(67%→80%)(手取で8割→10割)
・出産一時金の引上げ(42万円→50万円)
・出産費用の保険適用
・学校給食費の無償化
...等々、具体的な内容も明記されているのですが、その財源は?
たたき台は発表されたものの、その財源については、まだまったく未定なのです。
過去に消費税について「10年程度は上げることは考えない。」と明言しており、また現在の物価高騰と円安の中で消費増税はまず無理でしょう。
社会保険料を上げたのでは、児童手当の引上げが帳消しになってしまうし、
国債を発行するとなればコロナ禍での臨時費用に加えさらに将来へのツケを増大させることになります。
「防衛費倍増」も “対米公約” しているし ...
「骨太の方針2023までに(財源についての)結論を得る」としていますが、果たして妙案はあるのか?
「子ども予算倍増」をぶち上げ、すぐに修正したのと同じような思い付きだけのたたき台にならなければいいのですが ...
Newsweek:
「異次元の少子化対策『加速化プラン』がまさに異次元である3つの理由──社会との隔絶」
https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2023/04/3-6.php