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仕事を減らさず残業減らせとは…矛盾はらむ働き方改革 NPO指摘
お知らせ2022.08.19
NPO法人「働き方ASU-NET」の共同代表、岩城穣弁護士は次のように指摘しています。
「働き方改革は玉虫色で、矛盾をはらんでいる。」 ...と。
それは、「責任をもっと持たせてどんどん働かせ、解雇も自由にできるようにしたい。」と考える使用者側と、「人間らしく、自分の能力を生かせる環境を求める。」雇用者側の考え方に大きな違いがあるからです。
過重労働の規制や有給休暇の強制付与などにより、過労死ラインを超える労働は減少はしていますが、ブラック企業はまだまだいくらでも存在します。
「働き方改革」をいくら叫んでも、仕事の量が減らない限り、いくら効率化を図ったところで限界があります。
最低賃金の引上げに伴って、全体の賃金水準を底上げし、人件費総額を抑えるために、新規雇用は抑えられます。
特に正規雇用の採用は減少し、非正規雇用の割合が増えるばかり。
労働組合の組織率も下がり、労働者の主張が認められにくくなっています。
リモートワークが広がって、そういった傾向は強まるばかりです。
使用者・労働者が “winwin” の関係を築くことができるような真の「働き方改革」が求められるところです。
https://mainichi.jp/articles/20220818/k00/00m/040/091000c