コラム
最高クラスの『年金』は月額いくらもらえるの?
コラム2023.02.22
年金制度に不安をもっていらっしゃる方も多いと思いますが、「国が滅んでも、年金制度は残る」といわれるぐらい、日本の年金制度はしっかりと守られています。
ところで、誰もが気になるのが年金の額
最高クラスの年金額はいったいどのくらいもらえるのでしょうか?
「国民年金」の最高額は、20歳から60歳まで40年間すべてかけて、年間795,000円(令和5年度)です。
さらに、「付加年金」400円/月を40年かけて、96,000円/年増額
合計で、891,000円/年が最高額となります。
では、「厚生年金」はどうでしょうか?
「厚生年金保険」は、給与の額に応じて保険料が変わり、最高等級が63万5,000円となっています。
したがって、「厚生年金」の最高月額は、63万5000円(年額762万円)以上の収入がある方の場合に受け取れる「月額30万3,000円」(令和4年度)となります。
「国民年金」と「厚生年金」を合わせると、891,000円+303,000円×12=4,527,000円/年
平成12年度の平均給与が4,610,000円(国税庁調査)ですから、日本の平均給与とほぼ同額となります。(計算方法は下記に記載のとおり)
さらに、「国民年金基金」や「厚生年金基金」に加入していれば、税法上公的年金と同様に優遇される加算額もあります。
さらにまた、65歳から受給する年金を70歳まで繰下げすれば上記金額の142%、75歳まで繰下げすれば184%に増額されます。
先ほどの最高額4,527,000円の人が、75歳まで繰下げして受給すれば、8,329,680円/年
公的年金も捨てたものではありません。
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上の老齢厚生年金の計算は下記の通りです。
【老齢厚生年金の金額】=平均標準報酬額✕5.481/1,000✕被保険者として加入していた期間の月数
標準報酬額は、標準報酬月額と標準賞与額の合わせたもので、賞与が150万円ずつ年3回支払われている場合、それを12で割ると37万5,000円となるため、標準報酬額は「65万円+37万5,000円」で102万5,000円です。
また、15歳から70歳まで働いていた場合、加入期間は648ヶ月
したがって、老齢厚生年金の額は、
102万5,000円✕5.481/1,000✕648ヶ月=3,640,480円
ここから、厚生年金の月額は30万3,000円と計算されます。
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最高クラスの「年金」は月額いくらもらえるの?受給額を増やすポイントとは
https://news.yahoo.co.jp/articles/802e155e1d82c514d7cfd3e82544f3802aa7aaf8#
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