コラム
「デジタコ不正、過労運転が常態化」宮城のトラック運転手、労働実態を証言
コラム2021.03.30
トラックのデジタル式運行記録計(タコグラフ、通称デジタコ)の不正使用で過労運転が常態化
会社からの指示もあり、日常的にデジタコを不正使用していたとのこと。
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その不正使用とは、
午前10時30分、デジタコの出庫ボタンを押し、新潟県を出発。
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翌日午前1時15分、大阪府に到着、デジタコの帰庫ボタンを押す。
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仮眠した後、同日午前6~8時、本来必要な出庫ボタンを押さず、確認を求める警告アナウンスを無視したまま荷降ろし作業を行う。
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同日午前9時45分、出庫ボタンを押して次の行程に向かう。
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この日の実際の休息時間は4時間45分ですが、デジタコでは8時間30分となります。
この会社は、労働基準監督署から是正勧告を受けたようですが、こういった事例は多いのかもしれません。
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トラック運転手の過労運転防止に関する国の改善基準告示は(1)1日の拘束時間は原則13時間以内(2)休息時間は継続8時間以上(3)連続運転時間は4時間以内-などと定められています。
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https://kahoku.news/articles/20210329khn000014.html