コラム
きちんと受けよう、健康診断!
コラム2019.03.15
早めの啓蒙・意識付けが大切! 「きちんと受けよう、健康診断!」
.
◆健康診断の重要性
新年度を迎える春に、定期健康診断を実施する企業も多いでしょう。健康診断は、健康状態を調べると
ともに、疾病の有無や、その兆候を見つけるためのものです。疾病の予防と早期発見・早期治療のため
にも、健康診断は欠かすことのできないものです。
健康診断を実施することは事業者の義務であり、受診することは労働者の義務ですが、労働者に対して
は法律上の罰則はないため、業務多忙等を理由に健康診断を拒否する労働者もいます。
そこで、受診拒否を回避するための工夫が必要となります。受診拒否を懲戒処分の対象とすることなど
も効果的ですが、何より大切なことは、健康管理の重要性と、そのための健康診断受診の重要性を啓蒙
し、受診への意識付けを行っていくことです。この取組みは、早期に始めたいものです。
.
◆誤解の多いポイント~治療中の方も健診受診は必要
疾病の治療等で通院したりしている方の中には、「普段から病院で診察を受けているから、健康診断は受
けなくてもよいだろう」と考えて健康診断を受けない方もいます。しかし、このような場合も、健診受
診は必要です。
また、通常の診療では、治療中の疾病に関わる検査以外は行われません。それ以外の部位の異常を早期
発見するために、全身を定期的にチェックすることは、健康管理にとって重要なことです。負担軽減の
観点から、医療機関で治療中の労働者については、健康診断にあたり、エックス線写真など主治医にお
いてすでに取得されているデータを取得・活用して診断することが認められるようになりましたので(平
成29年8月3日基発0804第4号)、この点も伝えるとよいでしょう。
.
◆結果を活かすことへの意識付けも大切
せっかく受診しても、その結果には無関心だったり、再検査の指示を受けても放置したりといったこと
もあります。せっかく受けた健診を無駄にしないためにも、結果を健康保持・増進に活かすための啓蒙・
識付けにも取り組んでおきたいものです。
関連記事
-
コラム
年金・健康保険手続におけるマイナンバー利用に関する最近の動き
◆今年1月よりマイナンバー利用開始日本年金機構と協会けんぽ、健康保険組合では、平成29年1月からマイナンバーを利用しており、各種申 請書にもマイナンバー記入欄が設けられています。その他、...
コラム調査結果にみる中小企業の人手不足等への対応
◆人手不足の中小企業が4年連続増加日本商工会議所は、全国の中小企業4,108社を対象に実施した「人手不足等への対応に関する調査」の結果を発表しました。それによると、回答した2,613社のうち、1,73...
コラム経済が回復中なのに雇用悪化、全体の統計では見えない零細企業の窮状
大企業では、4~6月期を底に、業況は改善しているようですが、零細企業では、春に比べて状況はむしろ悪化しています。 大企業(資本金10億円以上)の売上高は4~6月期の116兆円から7~9月期の...
ご相談・ご依頼はお気軽にどうぞ!
-
【受付時間】9:00~18:00
【定休日】土曜・日曜・祝日