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「医師の働き方改革に関する意見書」でまとめられた論点

新着情報2018.07.11

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厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」第8回の会合が7月9日に開かれ、「医師の働き方改革に関する意見書」がまとめましられました。平成29年3月の働き方改革実現会議の決定では、長時間労働の是正のため、労働基準法を改正し、現在36協定の締結により上限なく時間外労働が可能となっている状況を見直す方向性が示されています。
この中で、医師については、医師法に基づく特殊性を踏まえた対応が必要なことから、時間外労働規制の対象とするものの、改正法の施行期日の5年後を目途に規制を適用することとし、医療界の参加の下で検討の場を設け、2年後を目途に規制の具体的な在り方、労働時間の短縮策等について検討し、結論を得るとされていました。
今回の意見書では、これを踏まえ、下記のような様々な角度から論点がまとめられました。.

【「医師の働き方改革に関する意見書」のポイント】

.●医師と医療の特殊性
1.医師は医療を掌る~多岐に渡り予測が困難
2.医療の個別性・複雑性、説明・同意の責任
3.地域事情、医療機関の機能等に応じた多種多様な医師の働き方
4.地域医療の質と量を維持するという命題
●医師の健康確保対策
1.現行法令に基づく医師の健康管理の徹底
2.今後の医師の健康管理について
●医師の自己研鑽
●医師の宿日直
●院外オンコール待機
●長時間労働是正のための仕組み
1.休日の確保
2.勤務間インターバルと連続勤務時間の取り組みルール検討
3.医師における時間外労働時間の上限について
●医師における専門業務型裁量労働制
1.大学病院
2.一般病院
3.労働時間の上限について
●研修医等について
●第三者機関の設置
●女性医師支援
●地域住民における医療への理解
1.医療法の規定
2.医療への理解を進めるための方策
●労働関連法令の幅広い見直し・医事法制との整合性確保
●今後の進め方
1.医師の働き方改革に関する財源確保
2.個別項目の具体的議論

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先日成立した働き方改革関連法の参院での附帯決議でも、「医師の働き方改革については、応召義務等の特殊性を踏まえ、長時間労働等の勤務実態を十分考慮しつつ、地域における医療提供体制全体の在り方や医師一人一人の健康確保に関する視点を大切にしながら検討を進めること。」とされています。
検討会では、目指すべき多様な働き方改革の方向性、それを実現するための施策・制度のあり方(時間外労働の上限時間を含む。)について、平成31年3月のとりまとめに向けて議論を進めたいとしています。

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  • 厚生労働省 医師の働き方改革に関する検討会 医師の働き方改革に関する意見書
第8回医師の働き方改革に関する検討会 資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00164.html
「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」の実施状況について(PDF)
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000331103.pdf
「医師の働き方改革に関する意見書」(平成30年7月 医師の働き方検討会議)(PDF)
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000331104.pdf

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