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コラム2023.12.13

政府は所得税を減税すると言いながら、

社会保険料を引き上げようとしています。

それでは現役世代の負担を重くすることに

何ら変わりありません。

少子化対策を賄うために、

新たに「支援金制度」を設け、

その財源として医療保険料を

上乗せするなどして活用するのです。

それも逆進的な保険料で．．．

また「年収の壁」が議論されていますが、

手取りが逆転しないように、

新たに発生する保険料を肩代わりするために、

財源として雇用保険料を流用するとしています。

さらには政権が課題に挙げるリスキリング

の財源としても、

雇用保険料の流用が検討されています。

いくら所得税を減税しても、

それ以上に医療保険料、雇用保険料が

上がって国民負担は増えるばかり。

過去30年間で、

所得税や法人税の負担は減る一方、

保険料負担は対国内総生産（GDP）比

で約2倍にもなっているのです。

岸田首相も、

「増税メガネ」と揶揄されたのが

よほど嫌だったのでしょう。

減税する一方で、

それ以上に保険料を上げたのでは、

減税の意味はありません。

国民もそれほど馬鹿ではありません。

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