コラム
【男女別】厚生年金を「月平均10万円」受給する人は全国に本当は何パーセントいるか
コラム2022.02.15
年金については、「消えた年金問題」や「個人情報の漏洩」など不祥事も多く、特に若者たちの間では、「将来本当に年金を受給できるのだろうか?」といった不信感を持っている人も多いようです。
また、年金相談をしていても、自分の年金がいくらもらえるのかよく分かっていないという方もよく見かけます。
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日本国民はいったいどのくらいの年金を受給しているのでしょうか?
厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、次のようなことが分かります。
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厚生年金の月額平均受給額のボリュームゾーンは、月額平均で9から10万円
全体平均の14万4366円であるのと比べるとかなり少ないようです。
10から11万円の人は、
111万9158人÷1610万133人=6.95%
ということで全体の約7%いることになります。
男性の厚生年金の月額平均のボリュームゾーンは、月平均で17万円から18万円
男性の平均が16万4742円であるのと比べるとやや高めの受給水準がボリュームゾーンとなっています。
女性の厚生年金の月額平均のボリュームゾーンは、月平均で9万円から10万円
女性の全体平均が10万3808円とほぼ同水準です。
国民年金の全体平均が5万6252円ですから、厚生年金の全体平均の14万4366円は、国民年金の2.5倍以上ということになります。
国民年金の保険料は16,610円ですから、厚生年金では給与が月額180,000円の人の自己負担分と同程度です。
厚生年金加入者の平均給与はもっと高額ですから、自己負担分の保険料ももう少し高くはなりますが、会社が同額の保険料を負担してくれる厚生年金加入者は国民年金加入者に比べると恵まれていると考えるべきでしょう。
https://limo.media/articles/-/27526